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作成日:2015.02.23

参考出展 GoPro用オリジナルリグの制作(ペンタゴンレイアウト)

<360パノラマのスティッチ精度向上のためにGoPro用リグを自作する>

弊社360パノラマ撮影で長らく使っているFreedom360や360Herosの360H6H3PRO6などの全天球レイアウトは、一脚の存在を消した完全な球体イメージを作成出来るのですが、すべての画像が斜め方向で接合されるので、スティッチが難しく、生成された360イメージにも斜めの割れ目が生じがちでした。

特に、水平、垂直で構成される屋内、屋外の構造物では、接合部分が分かりやすく、スティッチ精度向上が課題でした。
近接撮影時には、写真同士がうまくつながらないPararax Errorの問題も出てきます。

編集作業時の使いづらさとして、カメラ番号と方向が直感的に分からなかったり、カメラの元データを生かそうにも、斜めレイアウトなので再利用しにくい・・などの問題がありました。

そこで今回、上記を解決すべく、LadybugやH3PRO6Nのレイアウトと類似した、五角形+上レイアウトを可能にするリグを自作し、精度を検証しました。


カメラのレイアウト

カメラレイアウトは、正確に描かれた五角形に垂線、交点を描き、GoProのレンズ中心線が中心で交わるようにレイアウトしてみます。
GoProの12MPWideView(4:3)の垂直画角は94.4度なので、五角形の72度では片方9度分の重なりがあります。これで横方向のスティッチは十分です。縦方向のFOVは122.6度なので、上に乗せたカメラの画角の小さい方で90度でも、180度カバーできます。片方16度の重なりがあるのでスティッチも十分可能です。

参考:GoProのFOV


5台のレイアウト_s.jpg


制作したリグ

アクリル板をカットし、GoProが正確にホールドされるようにマウントします。
(裏側はGoProのボディの溝に丁度合うような突起を作ってあります)
オリジナルリグ02_s.jpg
注意:
ここでご紹介しているリグは、当社が使用するものであり、販売は予定しておりません。


工夫

GoProアクセサリーの活用で、一脚、三脚へのマウントの他、ヘルメットマウントも可能

メリット

スティッチ精度が良く、ずれが目立ちません
元のカメラの画像、映像を活用できます
編集の際のカメラ確認や傾き補正が容易です


デメリット

真下の画像を得られません
底面パッチ処理が必須です

 

応用編(ヘルメットマウント)

GoProのマウントアクセサリを流用して、ヘルメット頭頂部に搭載できます。
重さが気になるものの、歩きながら360パノラマの撮影が可能です。
得られる画像は、歩き程度の速度の場合、1秒1枚のタイマー撮影、露出、シャッタースピードオートでもゴーストの発生も無く、クリアな写真が得られます。
ただし、カメラが水平でない状態で撮った写真は、接合面が斜めになり、結果的に品質が低下します。
(水平をうまく保ちながら移動する必要があります。)

オリジナルリグ_ヘルメットにマウント_s.jpg

次回は、背負子に一脚を括りつけた歩行撮影キットを制作してみます。

腰の方が姿勢が安定しそうなのと、重量の問題、モバイルバッテリーを結線して、長時間の撮影、HDMI外付けディスプレイを持参して特定方向のカメラをモニタリングしながらの撮影など様々な応用も効きそうです。


その他の応用

自作でリグを制作することで、今後、続々と出てくると思われる4KクオリティのGoPro以外の任意のアクションカメラに対応できる可能性があります。(画角の情報が必要)

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